お知らせ

2020.05.28

シリーズAラウンドの資金調達に関するお知らせ

ニュースリリース Download PDF

ファイメクス株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:冨成 祐介、以下「当社」)は、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:大泉克彦)、ANRI4 有限責任事業組合(本社:東京都渋谷区、代表組合員:佐俣 安理)および京都大学イノベーションキャピタル株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公)を引き受け先としたシリーズ A ラウンドの第三者割当増資により、総額約 5.5 億円の資金調達を実施しましたことをお知らせいたします。
今回の資金調達により、当社が独自に開発を進めている IRAK-M タンパク質分解誘導剤の非臨床安全性試験に加え、Undruggable Target を標的とする複数のタンパク分解誘導剤のプログラムを進めるとともにプラットフォーム技術 RaPPIDS™のさらなる改良・開発を進めて参ります。

【当社 代表取締役 冨成祐介のコメント】
「当社の経営理念および研究プログラムにご賛同いただき、多額の投資をしていただいた投資家の皆様に感謝申し上げます。今回の資金調達により、IRAK-M を初めとする”Undruggable”な病原タンパク質を標的とした複数の研究プログラムを加速できることを嬉しく思います。自社創薬研究および共同研究を通して、有効な治療法が確立されておらず新たな治療薬を必要とする患者さんに、一日も早く画期的な First-in-class の治療薬を届けられるよう研究を推進して参ります。」

【東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 代表取締役 大泉克彦のコメント】
「ファイメクス社が研究開発をすすめるタンパク分解誘導剤は、今まで創薬が困難であった疾患への治療が期待でき、今回出資によりその研究開発が推進されることを嬉しく思います。武田薬品時代の研究成果を活かしつつ、東京大学を含むアカデミアとの共同研究を通じて技術を深め、独立した創薬ベンチャーとして世界にはばたかれることを期待しております。」【ANRI4 有限責任事業組合 代表組合員 佐俣安理のコメント】
「タンパク質分解誘導技術は undruggable な標的にアプローチできることから世界的に注目度も高い領域になります。その領域においてファイメクス社のユニークな尖った技術を持って、実際に患者に届く薬が創出されると信じております。ANRI としても、このような先進技術に取り組む冨成さん、蒲さんのようなアントレプレナーとご一緒させて頂けて大変光栄に思っております。」

【京都大学イノベーションキャピタル株式会社 代表取締役 楠美公のコメント】
「当社は、ファイメクス社が開発するタンパク質分解誘導剤が、治療手段がない患者さんへの新たな治療手段となる可能性、及び独自のプラットフォーム技術を通じて人々の健康に貢献しようとするファイメクス社の方針を高く評価しました。また当社は、今後ファイメクス社、及び京都大学と連携し、新薬の創出に貢献できる機会を得た事を嬉しく思っています。」

【ファイメクス社について】
ファイメクス社は、タンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業です。独自の E3 リガーゼ結合分子と創薬基盤技術「RaPPIDS™」を基に、これまで”undruggable (創薬困難)”とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とする複数の First-in-class 新薬開発プログラムを進めています。当社は、RaPPIDS™を社内プロジェクトだけでなく、国内外の企業、研究機関との共同研究に利用することで、幅広い医薬品ターゲットとアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとってのLife-saving medicine を提供して参ります。

【IRAK-M タンパク質分解誘導剤について】
IRAK-M は Toll-like 受容体/IL-1 受容体シグナル伝達経路のネガティブフィードバックレギュレーターとして生体内、特に骨髄球系細胞内に限局して発現しているタンパク質です。IRAK-M は腫瘍微小環境における腫瘍関連マクロファージや樹状細胞等による免疫抑制に寄与するため、当該タンパク質の機能を制御する事で新たな作用機序を有するがん免疫治療法の開発が期待されます。

【RaPPIDS™について】
RaPPIDS™(Rapid Protein Proteolysis Inducer Discovery System)は迅速にタンパク分解誘導剤を創出するための創薬基盤技術です。当社独自のノウハウと Diversity Oriented Synthesis により、タンパク分解誘導剤の構成要素である標的タンパク結合分子、リンカー、および E3 リガーゼ結合分子の最適な組み合わせを迅速に探索評価することが可能です。

【本件に関するお問い合わせ先】
ファイメクス株式会社
神奈川県藤沢市村岡東二丁目 26 番地の 1
E-mail:info@fimecs.com
Tel:0466-32-1169

お知らせ一覧へもどる

TOPへもどる