2021.08.18
当社提案が2021年度「研究開発型スタートアップ支援事業/Product Commercialization Alliance(PCA)」に採択されました
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ファイメクス株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:冨成 祐介、以下「当社」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の 2021 年度「研究開発型スタートアップ支援事業/Product Commercialization Alliance(PCA)」(助成額最大 2.5 億円)に採択されましたことをお知らせ致します。
NEDO の PCA 事業は、技術シーズの社会実装を狙う研究開発型スタートアップのシード期からアーリー期にかけての大型資金調達の確保を目的とし、公募を行っていたものです。
当社が注力するタンパク質分解誘導剤は、世界中で注目を集める創薬技術であるにもかかわらず、標的に対する結合能と標的の分解能が相関しないこと等から、既存の創薬手法の適用が困難であるという非常に大きな課題を抱えています。我々は本事業を通じ、当社で既に開発済みのタンパク質分解誘導剤探索プラットフォーム RaPPIDS™をさらに発展・拡大させることで、より効率的なタンパク質分解誘導剤の探索を可能とする第二世代 RaPPIDS™を構築します。
当社代表取締役の冨成祐介は次のように述べています。「本事業を通じてタンパク質分解誘導剤の合成生産性の向上のみならず、当社独自の E3 リガーゼ結合分子のラインナップを増やします。標的タンパク質に応じて多くの選択肢を提示することが可能となり、製薬企業のニーズに対応したソリューションを提供できる価値の高いプラットフォームへと発展させられると信じています。第二世代 RaPPIDS™を基に製薬企業との創薬支援型共同研究のアライアンスを獲得するとともに、将来的には自社創薬パイプラインの拡充にも大きな波及効果があると期待しています。」
【NEDO PCA について】
2021 年度「研究開発型スタートアップ支援事業/Product Commercialization Alliance(PCA)」は提案時から概ね 3 年で継続的な売り上げをたてる具体的な計画がある研究開発型スタートアップを対象とした助成事業です。
https://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100295.html
【ファイメクス社について】
ファイメクス社は、タンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業です。独自の E3 リガーゼ結合分子と創薬基盤技術「RaPPIDS™」を基に、これまで”undruggable (創薬困難)”とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とする複数の First-in-class 新薬開発プログラムを進めています。当社は、RaPPIDS™を社内プロジェクトだけでなく、国内外の企業、研究機関との共同研究に利用することで、幅広い医薬品ターゲットとアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとってのLife-saving medicine を提供して参ります。
【RaPPIDS™について】
RaPPIDS™(Rapid Protein Proteolysis Inducer Discovery System)は迅速にタンパク分解誘導剤を創出するための創薬基盤技術です。当社独自のノウハウと Diversity Oriented Synthesis により、タンパク分解誘導剤の構成要素である標的タンパク結合分子、リンカー、および E3 リガーゼ結合分子の最適な組み合わせを迅速に探索評価することが可能です。
【本件に関するお問い合わせ先】
ファイメクス株式会社
神奈川県藤沢市村岡東二丁目 26 番地の 1
E-mail:info@fimecs.com
Tel:0466-96-0261