ファイメクス株式会社(代表取締役:冨成祐介、所在地:神奈川県藤沢市、以下「当社」)は本日、当社研究開発プログラムを加速するため、科学的観点から助言する Scientific Advisory Board (SAB)を設置した事をお知らせいたします。
今回新たに発足させる SAB のメンバーには、タンパク質分解誘導薬の開発を進める上で重要となる研究分野の専門性を有する国際的に著名な 3 名の科学者が就任いたします。当社取締役 CSO の蒲香苗は次のように述べております。「世界的に著名な科学者の当社SAB 参画を非常に嬉しく思います。タンパク質分解誘導薬で重要となるタンパク質の分解評価、有機合成化学、プロテオミクス、バイオフィジクス、ケミカルバイオロジーといった専門性の高い分野において、世界最高峰の科学者から助言をいただくことができる体制が構築されました。当社は、SAB と連携しながら当社独自の標的タンパク質分解誘導剤創薬技術「RaPPIDS™」をさらに発展させ、従来創薬困難とされてきた標的タンパク質の分解を作用機序とする画期的な医薬品の創出を進めて参ります。」
【SAB メンバー (名前順)】
鐘巻 将人(国立遺伝学研究所教授)
2001 年千葉大学 にて Ph.D.を取得。2001 年より英国のパターソンがん研究所にて 5 年間のポスドクを経て、2006 年より大阪大学助教、2010 年に国立遺伝学研究所准教授、2016 年より教授。特定のタンパク質を植物ホルモンであるオーキシン依存的に分解除去するオーキシンデグロン (Auxin-Inducible Degron, AID) 技術を開発。遺伝学の研究のみならず、タンパク質分解誘導剤の基礎研究にも適用範囲を広げている。
津本 浩平(東京大学工学系研究科教授)
1995 年東京大学 にて Ph.D.を取得。東北大学助教授を経て、2005 年より東京大学助教授。2010 年より同医科学研究所 疾患プロテオミクスラボラトリー教授、2012 年より同生産技術研究所教授、2013 年より同工学系研究科教授を兼任。バイオフィジクスアッセイの手法を駆使して、蛋白質設計や低分子化合物の設計に取り組み顕著な功績をあげる。独創性を拓く先端技術大賞 (2020) 、日本学術振興会賞 (2012) 他受賞歴多数。
福山 透(東京大学名誉教授)
1977 年ハーバード大学 にて Ph.D.を取得。ライス大学教授を経て 1995 年より東京大学教授、2013 年より名古屋大学特任教授を歴任。2018 年に退官し、東京大学名誉教授、TFOSConsulting にてコンサルティングに従事。有機合成化学、特に天然物合成化学分野で顕著な功績をあげ、紫綬褒章 (2009)、日本薬学会賞 (2006)、ACS Award for Creative Work in Synthetic Organic Chemistry (2004) 他受賞歴多数。
【ファイメクス社について】
ファイメクス社は、タンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業です。独自の E3 リガーゼ結合分子と創薬基盤技術「RaPPIDS™」を基に、これまで”undruggable (創薬困難)”とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とする複数の First-in-class 新薬開発プログラムを進めています。当社は、RaPPIDS™を社内プロジェクトだけでなく、国内外の企業、研究機関との共同研究に利用することで、幅広い医薬品ターゲットとアンメットメディカルニーズに対処し、世界中の患者さんと家族にとってのLife-saving medicine を提供して参ります。
【本件に関するお問い合わせ先】
ファイメクス株式会社
神奈川県藤沢市村岡東二丁目 26 番地の 1
E-mail:info@fimecs.com
Tel:0466-96-0261